「浄土真宗ってどういう教えですか?」と尋ねられたら、「それはお浄土の真(まこと)を宗(むね)とすることです」と答えます。
私のいのちが、人生が、お浄土の真に貫かれているということです。お浄土とは、私がこの限りあるいのちを生き切る依りどころ、支えです。
ところが、私たちの現状はどうかといえば、お浄土が生きることとは無関係なところに切り離されて、死後の世界に追いやられてしまっているように感じます。
ですから、60歳や70歳になった方にお寺参りを勧めても、「私にはまだ早いから、当分お参りする気はありません」と言われます。
80歳、90歳まで生きられて当然、死後のことなど考える暇があったら、いかに楽しく生きるかを考える方が利口と言わんばかりです。
ちまたでは、いわゆる「平均寿命」なる数字が幅を利かし、あたかも80歳までは生きられるかのように考える人も多いようですが、私は誰からもそんな保証書はもらっていません。
私だけでなく、誰一人としてそんな保証はしてもらっていないはずです。
確かに、100歳まで生きる人は年々増えているのかも知れません。
しかし、平均寿命に至らずに終わるいのちもたくさんあります。
病気が縁で終わる若いいのちもあれば、不慮の事故が縁で終わる幼いいのちもあります。
いのちの事実は「老少不定(ろうしょうふじょう)」。
老いた者から順番にいのちが終わるのではないのです。
そう言うと、「そんなこと言われなくてもわかっているさ」と言われるかも知れません。
しかし、頭ではわかっているつもりでも、私たちの心と体はなかなか理解しようとはしません。
だから、大切な人を失った時には、私たちは平静を保つことができず、深い痛みと悲しみに襲われることもあるのです。
しかし、そんな時、浄土真宗の教えに触れていると、この痛みや悲しみには大切な意味があることが知らされます。
浄土真宗本願寺派
本願寺ホームページより。
大阪府 羽曳野市
浄土真宗本願寺派 西向寺
浄土真宗本願寺派
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13代目 西林 広順(にしばやし こうじゅん)
文禄3年(1594年)
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