お寺というのは、世間ではお葬儀や法事をする所、お墓のある所などと思われていますが、本来はそれだけではありません。
お釈迦様の教えは、イキイキと、生きやすく、生きる為の教えです。
その教えを広める所がお寺です。
実は、お釈迦様はお葬儀儀礼には積極的には関わっておられません。
「死んだらどうなるのですか」と質問する弟子にお釈迦様は、
「死んだ先の事は、いくら考えても結論が出るものではない。
今日一日どうしたら、明るく元気に明るく生き生きと生きられるかを考え実行しなさい」
と答えておられます。
しかし、いくら生きる為の教えであっても、あまりにも実行出来ない事が多すぎるので、それならば亡くなられた時に、もう一度お釈迦様の教えを聞かせてあげますから、今度どこかで生まれ変われるとしたら、この教えを忘れないようにして、良い所へ生まれ変わってください。という思いを込めて亡くなられた時に、お釈迦様の教えを今一度聞かせてあげる(お経を読む)というスタイルが出来上がり、お葬儀儀礼と仏教(お釈迦様の教え)がつながり、今日に至っています。
「葬式仏教」という言葉は、お寺(お坊さん)が、お葬式や法事ばかりで、生きる為の教えを説いたり、情報を伝えなくなった状況を批判した言葉です。
もちろんお葬式や法事も大切な勤めで、亡くなられた大切な人を通して、バーチャルではなく現実としての「命」の尊さ、大切さ、厳しさを学ぶ「機会」でもあります。
元気な時に気楽にお寺に来て頂き、共に人生を謳歌し、最後は良く頑張られましたねと、人生の卒業式である“お葬儀”を勤め、そしてその後のフォローもさせて頂く。そんな繋がりがお寺の本来の姿です。
長々とここまでお読みいただき、ありがとうございます。
少しでもお寺という存在について考える時間を作っていただいたことに御礼申し上げます。
浄土真宗本願寺派
西向寺(サイコウジ)
〒583-0846
大阪府羽曳野市東阪田245
TEL:072-956-0063
浄土真宗本願寺派
西照山 西向寺
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13代目 西林 広順(にしばやし こうじゅん)
文禄3年(1594年)
近鉄南大阪線(長野線)
喜志駅下車徒歩約15分(タクシー約5分)
南阪奈道、羽曳野ICより旧170号南へ約5分 西名阪道、藤井寺ICより170号南へ約15分
※本堂内に椅子、冷暖房、駐車場(約6台駐車可)完備。
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